[マイクロ波高帯域電磁パルスにばく露された各種の人体のドシメトリ] tech./dosim.

この論文の著者らは、マイクロ波領域の超高帯域（UWB）電磁パルスへのヒトのばく露を、この著者らが先行研究で提唱した周波数依存的FDTD［有限差分時間領域］法を用いて評価した。数値解析に用いた全ての生物学的組織の複素誘電率関数を、4項のCole-Coleモデルで正確に表現した。この手法では、このモデルに高速逆ラプラス変換を適用して時間領域のインパルス応答を決定し、Prony法を用いてZ領域の代表を見出し、FDTD定式化で用いる残差および極を抽出した。電界について更新した等式をZ変換により導出した。6つの異なる生物学的組織で構成される多層での反射および送信分析をまず実施し、分析結果との比較により提唱した方法の妥当性を確認した。最後に、前面からマイクロ波周波数帯の電磁パルスにばく露された様々な人体の数値ドシメトリを実施し、比吸収率を評価し、国際的なガイドラインの数値と比較した。