[幾つかの有害な物理的因子にばく露したマウスの精子パラメータの比較] med./bio.

この研究は、雄マウスの精子のパラメータに対する、騒音、振動、光、およびマイクロ波へのばく露の影響を比較した。マウスを無作為に8匹ずつ、非ばく露群、光（1000 lux）ばく露群、騒音ばく露群（100 dB(A)）、振動（加速度1.2m/(s^2)）、マイクロ波（電力密度5 W［訳注：原文ママ］）の5群に割り付け、それぞれの因子に8時間／日、5日間／週、2週間ばく露した。世界保健機関（WHO）のガイドラインに従って精子の分析を実施した。その結果、精子数についての最大の有意平均差（-1.35×10^6/mL）がマイクロ波ばく露群と対照群との間で、運動性のない精子の割合についての最大の差（25.88%）が騒音ばく露群と対照群との間で、正常な形態の割合についての最大の差（-27.06%）が光ばく露群と対照群との間で、それぞれ認められた（いずれもP = 0.001）。これら4つの因子は異なる精子パラメータに変化を生じ得るものであったが、決定的な結論は得られなかった、と著者らは結論付けている。