[カルバペネム［抗生物質の名称］耐性肺炎桿菌Klebsiella pneumoniaeに対するWi-Fi高周波放射の影響] med./bio.

この研究は、Wi-Fi高周波（RF）放射へのばく露が、カルバペネム耐性肺炎桿菌のKlebsiella pneumoniaeに影響するかどうかを調べた。最小発育阻止濃度（MIC）を判定することで、抗生物質への感受性を評価した。その結果、異なる期間のWi-Fiばく露後のコリスチンおよびゲンタマイシン［共に抗生物質の名称］での処理に対し、Klebsiella pneumoniaeは非線形応答を示した。透過型電子顕微鏡観察では、Wi-Fiばく露の24時間以内に細菌の細胞膜の形態学的変化が認められた。クリスタルバイオレット定量化および定量的リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応（qRT-PCR）では、ばく露群のバイオフィルム形成能力が対照群よりも高いことが示された。更に、高いレベルのbcsA、mrkAおよびluxSメッセンジャーRNAが認められた。これらの結果は、Wi-Fiばく露が抗生物質への感受性、形態学的変化、バイオフィルム形成の変化につながるストレスを生じる方法で細菌に影響力を及ぼし得ることを示唆している、と著者らは結論付けている。