6 GHz超の周波数範囲のワイヤレスデバイスに対し、低損失層のある角質層(SCL)のインピーダンス整合効果をシミュレートする新たな実験用ファントムが提案されている。この研究は、40-110 GHzの周波数を網羅する導波管を用いて、ボランティア被験者37人(男性21人、女性16人、年齢5-80歳)についてSCLの厚さが異なる21か所の身体部位(掌で10か所、腕/顔面で11か所)で測定した反射係数と、ファントムの材料についての測定値を比較することで、この皮膚モデルを検証した。統計的分析の結果、反射係数はSCLの厚さに依存し、性別には依存しないという強い証拠が示された。薄い皮膚および厚い皮膚での反射係数の測定値は、それぞれ15 μmおよび140 μmのSCL層で代表することができた。これらの測定値は、先行研究での過程と良く一致した。ファントムの材料はSCLの整合効果を模擬し、導波管での測定値からの逸脱は0.85 dB(22%)未満で、このファントムがヒトの皮膚での電磁界の反射/吸収を代表するものとして適していることが確認された、と著者らは報告している。
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