研究のタイプ: レビュー/サーベイ論文

[免疫と電磁界] review

Immunity and electromagnetic fields

掲載誌: Environ Res 2021; 200: 111505

このレビュー論文の著者らは、自然免疫および/または適応免疫を調節する可能性のある外部要因としての様々な電磁界に焦点を当てて、次のように論じている。多くの研究が実施されてきたにもかかわらず、生物に対する電磁界の正または負の影響力についての疑問は依然として解明されていない。これまでの結果には一貫性がなく、研究室間での比較もほとんどできない。観察された生体影響は、適用した電磁界それ自体だけでなく、その他の多くの要因、例えば試験対象のモデルシステムや環境要因に依存する。生物では、各種の細胞で構成される免疫系が、外部のストレス要因に対する防御系の役割を果たしている。免疫細胞は多くの生理学的プロセスに従事しており、生物全体の適切な機能を担っている。免疫調整効果を生じる能力のある何らかの要因が、免疫系の反応を弱めたり強めたりする可能性がある。また、この著者らは、既存のデータベースを検討して、共通の機序モデル、および、主に活性化された細胞内シグナル伝達カスケード経路を有し、様々な免疫反応に関与している特定の種類の免疫細胞における、電磁界によって惹起される生体影響を取りまとめている。

ばく露