この研究は、スイスアルビノマウスの腎臓および精巣における血液学的(総白血球数、総赤血球数、およびヘモグロビン%)パラメータ、生化学的(血清クレアチニン)パラメータ、ならびに組織病理学的変化に対する、第4世代(4G)携帯電話放射の影響を調べた。体重45-65 gの雄マウス合計30匹を無作為に3群(各群n = 10)に割り付け、A群を対照群、B群を2400 MHzの4G携帯電話放射(比吸収率(SAR)0.087 W/kg)に40分間/日、60日間ばく露し、C群を同じ放射に60分間/日、60日間ばく露した。実験後、全てのマウスを安楽死させ、血液化学検査のために血液サンプルを採取し、その後に組織病理学的検査のために腎臓および精巣組織を採取した。その結果、対照群と比較して、どちらのばく露群でも、体重および総赤血球数の値は有意に減少した(p < 0.05)が、総白血球数、ヘモグロビン%、血清クレアチニンの値は有意に増加した(p < 0.05)。組織病理学的検査では、60分間/日ばく露群の腎臓に、40分間/日ばく露群と比較して顕著な単核細胞浸潤を生じる間質性炎症が認められた。対照群と比較して、ばく露群の精巣組織は、形状が不規則で、サイズが不均一で、精子形成細胞層が少なく、精細管の内腔がより大きかった。これらの結果から、4G携帯電話放射へのばく露はマウスの腎臓および精巣組織の止血と炎症に影響を及ぼし得る、と著者らは結論付けている。
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