[2.45 GHzの無線周波へのばく露はラットの甲状腺の濾胞傍細胞におけるカルシトニン依存性活性およびHSP-90タンパク質を調節する] med./bio.

この研究は、2.45 GHzの無線周波（RF）へのばく露後のラットの甲状腺における濾胞傍細胞の応答を、亜熱レベルの実験的ジアテルミ（温熱療法）モデルを用いて調べた。Sprague-Dawleyラット42匹を2群（各群21匹）に割付け、個別に0（対照群）、3または12 Wで30分間ばく露した後、簡易型または蛍光免疫組織化学を用いて、濾胞傍細胞の過形成および熱ショックタンパク質（HSP）90で示されるカルシトニン細胞または細胞ストレスレベルを測定した。その結果、カルシトニン陽性細胞の免疫マーキングは、ばく露群の甲状腺組織で統計的に有意に高く、ばく露の90分後に細胞の過形成が認められた。同時に、濾胞傍細胞でのHSP90およびカルシトニンの共局在発現は、ばく露の90分後に統計的に有意に減衰し、24時間後まで統計的に有意に低いままであった。これらの結果は、2.45 GHzの亜熱レベルのRFは負の外的ストレス刺激であり、ラットの甲状腺における濾胞傍細胞の活動および恒常性を変化させることを示している、と著者らは結論付けている。