7 Tおよびそれ以上での磁気共鳴画像撮影(MRI)は優れた解像度を提示することができる。9.4 TのMRIで臨床試験が実施されており、また21.1 Tの小口径MRIでもげっ歯類での試験が実施されている。将来的にそれらを医療応用するには安全性が前提条件であるが、20 T以上の静磁界の安全性についての関連研究は非常に少ない。この研究は、7.0-33.0 Tの静磁界の生物学的影響を健康な成体マウスを用いた前向き研究で評価した。健康な成体のC57BL/6マウス104匹を、対照群、擬似ばく露対照群、7.0-33.0 T静磁界ばく露群に割付けた。1時間のばく露後、全てのマウスを通常通り2か月間飼育し、体重ならびに摂餌/摂水量をモニタした後、全血球計算、血液生化学、重要な臓器の重量、組織形態学を調べた。擬似ばく露群と静磁界ばく露群との差を独立t検定で評価した。その結果、大半の指標には統計的有意差は認められず、少数の例外を除いて正常範囲内であった、と著者らは報告している。
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