子どもおよび思春期層の無線周波(RF)電磁界ばく露と認知機能との関連についての先行研究では、ばく露の種類やアウトカムの指標、参加者の年齢、研究の実施時期等の研究デザインに関連する幾つかの要因のため、知見に一貫性が認められていない。このレビュー論文は、この一貫性の欠如を説明し得る要因に焦点を絞っている。適格な研究12報(参加者の年齢4-17歳)を同定し、合計477の関連を抽出した。そのうち86%の関連は統計的に有意ではなかった。残り14%のうち、RF電磁界と認知遂行能力との間に負の関連が認められたのは、(1) 主観的測定(即ち質問票)ではなく客観的測定を用いてRF電磁界を評価した場合、(2) 参加者の年齢が比較的高く(12歳以上)、RF電磁界ばく露の機会が多かった、(3) 認知機能データの収集は2012年以降に実施された、という限定的な条件下であった。この分析で抽出された関連のうち86%が統計的に有意でなかったことから、残りの14%の有意な関連が偶然による知見である可能性に留意すべきである、と著者らは結論付けている。
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