[来たるべき5G[第5世代移動通信]屋内シナリオでのアクセスポイントによるヒトのRF電磁界ばく露評価] tech./dosim.

Human RF-EMF Exposure Assessment Due to Access Point in Incoming 5G Indoor Scenario

掲載誌: IEEE J Electromagn RF Microw Med Biol 2021; 5 (3): 269-276

この研究は、第5世代移動通信(5G)のアクセスポイント(AP)が部屋にある場合の屋内ばく露シナリオをシミュレートして、無線周波RF電磁界ばく露を評価した。3.7 GHzおよび14 GHzの均一平面アレイ(UPA)屋内アンテナでAPをモデル化し、ビームフォーミングおよびより高い周波数の利用がばく露レベルにどのようにインパクトを及ぼし得るかを、アンテナの最大利得、2種類のヒト計算モデル(成人および子ども)、UPAアンテナとモデルの頭部との間隔および向きを考慮して評価した。皮膚および幾つかの特定の組織におけるばく露レベルを組織10 gあたりの平均比吸収率SAR)で表現した。その結果、最も高いSAR値は、全てのシナリオについて頭部で得られ、皮膚でのSARはUPAをヒトモデルに対して横向きに配置した場合に最も高かった(入射電力100 mWに対し、成人で195.73 mW/kg、子どもで223.29 mW/kg)。SARレベルは成人よりも子どものモデルで若干高く、UPAアンテナとヒトモデルとの間隔によって大幅に低下することが確認された。また、14 GHzでのSARレベルは3.7 GHzでのレベルよりも低かった、と著者らは報告している。

ばく露