このレビュー論文は、無線周波(RF)放射へのばく露と乳がんのリスクとの関連を調べた。PubMed、Embase、Cochrane Library、Ovid MEDLINE、CINAHL Plus、Web of Science、Airiti Library、Networked Digital Library of Theses and Dissertations、ProQuestに2020年5月までに掲載された入手可能な文献を調べた。合計で8報の適格な研究(症例対照研究4報、コホート研究4報)を定量的分析に包含した。その結果、RFばく露と乳がんのリスクとの有意な関連が認められた(プールした相対リスク(RR)= 1.189、95%信頼区間(CI)= 1.056-1.339)。サブグループ分析では、RFばく露は50歳以上で乳がん感受性のリスクを有意に高めた(RR = 2.179、95% CI = 1.260-3.770)。携帯電話やコンピュータ等のRFを発する電気製品の使用は、乳がん発生を有意に増加させた(RR = 2.057、95% CI = 1.272-3.327)が、RFへの職業的ばく露および送信機は増加させなかった(それぞれ、RR = 1.274、95% CI = 0.956-1.697;RR = 1.133、95% CI = 0.987-1.300)、と著者らは報告している。
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