この研究は、低・中所得国の一般公衆における超低周波(ELF)磁界ばく露を、高所得国と比較するため、系統的な文献検索を実施した。その結果、適格な文献1483報がヒットしたが、定量的な分析に含めることができたのは僅か25報であった。研究はデザイン、ばく露環境およびばく露評価において不均一性が大きく、屋外でのスポット測定によるばく露評価では0.03-4 μT、屋内でのスポット測定による住居での平均ばく露は0.02-0.4 μTであった。ばく露が≥ 0.3 μTの住居の比率は、低・中所得国では高所得国の何倍も高かった。入手できた限られたデータに基づけば、低・中所得国におけるELF磁界ばく露は高所得国よりも高いようであるが、代表性のある系統的なモニタリング研究がないことから、直接的な比較はできず、報告における標準化と合わせて、居住環境ばく露についての代表性のある測定研究が必要である、と著者らは結論付けている。
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