疫学研究では、磁界又は電界と白血病との正の関係について一致した見解はない。60Hzの電界と磁界へのばく露は、多くの方法で特徴付けられているが、リスクの評価は、ばく露の指数については限りある数でのみ行われてきた。成人の白血病と電界と磁界の指標との関係を、31, 453名のオンタリオ電気事業労働者によるネスティド症例-対照研究で行った。結果として、電界と磁界両方への雇用期間と算術平均ばく露を調整した後、20と39V/mの電界を超えた時間に作業を費やした割合(%)でもってして白血病リスクの予測と見なせる(P<0.05)。雇用期間が白血病のリスク増加と強く関連していた。少なくとも、20年間労働し、10と20V/m以上の労働時間を費やした高三分位値の労働者は、低三分位値の労働者に比べ、オッズ比がそれぞれ10.17(95%Cl=1.58-65.30)と8.23(95%Cl=1.24-54.43)であった。磁界の指標と白血病との間にはリスクの上昇は有意でなかった。ここでの結果は、成人の白血病の病因として電界が働くとする仮説を支持する。電界と磁界の代替指数に基づくばく露評価を、将来のガンの職業研究に組み入れられるべきである。
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