この研究は、携帯電話使用が腫瘍のリスク上昇と関連しているかどうかを、症例対照研究のメタ分析を用いて調べた。2018年7月までの期間についてPubMedおよびEMBASEで関連文献を検索した。主なアウトカムは、携帯電話使用による腫瘍のリスクについての研究とし、ここの研究でのオッズ比(OR)および95%信頼区間(CI)をプールした。その結果、46報の無作為効果メタ分析では、携帯電話の使用経験なし/ほとんど使用しない場合と比較して、定常的使用は腫瘍リスクと関連していなかった。但し、研究グループごとのサブグループメタ分析では、Hardell他の研究において統計的に有意な正の関連(悪影響、OR = 1.15、95% CI = 1.00-1.13、n = 10)、国際がん研究機関(IARC)がコーディネートした13か国による症例対照研究Interphone関連研究において負の関連(有益な影響、OR = 0.81、95% CI = 0.75-0.89、n = 9)が認められ、その他のグループによる研究には統計的に有意な関連は認められなかった。また、1000時間超の累積通話時間は腫瘍リスクを統計的に有意に上昇させた、と著者らは報告している。
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