この論文の著者らは、生きたヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)に対するテラヘルツ(THz)パルス照射の影響を調べるための装置を開発した。最大電界強度0.5 MV/cmのTHzパルスを1kHzの反復率で直径1 mmの細胞培地全体に1時間印加した。ゲノム発現全体のRNAシーケンシングでは、THzで制御される多くの遺伝子がZnフィンガー転写因子によって駆動されることが示された。金属イオンとTHz電界との相互作用についての考察とあわせて考えると、これらの結果は局所的な細胞内金属イオン濃度がTHzパルスの有効電気力によって変化することを含意している、と著者らは結論付けている。
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