この研究は、電磁界とブラックカーボン(BC)微粒子の複合作用によって、RAW 264.7マクロファージ細胞株に細胞損傷が生じるかどうかを調べた。細胞を2.45 GHz、非熱レベルの比吸収率(SAR)の無線周波(RF)電磁界にばく露したところ、高投与量のBCによる毒性が最初の24時間で大幅に上昇した。また、全ての投与量のBCでも72時間後まで毒性レベルが高いままであった。24時間のRFおよび高い亜硝酸レベルへのばく露後に誘導され、ばく露の24時間後および72時間後のリポ多糖(LPS)内毒素での刺激によって獲得されたマクロファージの食作用の増大は、自然免疫および炎症性免疫反応の延長を示唆しており、また、24時間後の炎症性サイトカインの腫瘍壊死因子-α、ならびに72時間後のインターロイキン-1βおよびカスパーゼ-3の増加は、RFとBCの複合作用による炎症誘発性反応およびアポトーシス経路の活性化を示している、と著者らは述べている。また、これらの結果は、RFとBCの相互作用がマクロファージの免疫反応を改変し、アポトーシスを活性化させ、細胞毒性を加速し、これによって過敏症反応および自動免疫疾患の誘導を活性化し得る、と結論付けている。
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