先行研究では、子宮内で発がん因子で処理した成獣マウスにおいて無線周波(RF)電磁界の腫瘍促進作用が認められたことから、この研究は、この作用がRF電磁界の共発がん性によるものかどうかを調べた。妊娠マウスを比吸収率(SAR)が0(擬似ばく露)0.04、0.4 W/kgのRF(UMTS、約1960 MHz)に妊娠7日目からばく露し、妊娠14日目に発がん因子のエチルニトロソ尿素(ENU、40 mg/kg)を注射した。24、36、72時間後、妊娠ラットを安楽死させ、胎児(n = 24-57)を摘出し、それぞれの胚の脳、肝臓、肺でのDNA損傷を蛍光顕微鏡で評価した。その結果、擬似ばく露群と比較して、ばく露群では対象組織のDNAへの影響は認められなかった、と著者らは報告している。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。