この研究は、NdFeB[ネオジム・鉄・ホウ素]磁石を取り付けた培養皿ホルダを開発し、腫瘍および非腫瘍細胞株を異なる磁界強度および期間で調べた。静磁界刺激に対する細胞の応答を検証するため、細胞生存率、細胞死、細胞周期およびBDNF[脳由来栄養因子]発現を評価した。その結果、静磁界刺激に24時間ばく露したSH-SY5Y細胞では、細胞生存率の低下が認められた。刺激の24時間後の分析では、アポトーシスおよび二重陽性細胞の減少が認められ、壊死細胞数の増加と関連付けられた。細胞生存率に対する静磁界刺激の影響は細胞の種類に特異的で、SH-SY5Y細胞では細胞生存率の低下を生じたことは、静磁界刺激は神経腫瘍の治療において潜在的なツールとなるかも知れないことを示唆している、と著者らは結論付けている。
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