[角膜組織内のテラヘルツ電界放射へのマルチスケールアプローチ] tech./dosim.

テラヘルツ（THz）等の高い周波数では、電磁界は身体表面（ばく露された皮膚または眼の角膜）に吸収される。新たな安全性研究では、これらの表面組織内での平均電界強度の推定のみならず、細胞膜等の組織の超微細構造における非一様性によって生じ得る電界の局所化または集中（これらは細胞に対する微小な熱作用または非熱作用において特に重要である）についても考慮する必要がある。数値モデリングにはマイクロメートル単位の細胞スケールでの詳細な電界分布を知る必要があるが、これは非常に困難である。この論文の著者らは、組織および細胞スケールでの誘導電界分布の効率的な推定のためのマルチスケールアプローチを数式化し、これを解くことで、角膜組織内の電界を推定する方法を提唱している。