生活環境における中間周波(IF)磁界を用いた新技術はますます一般的になっているが、電気自動車用のワイヤレス電力伝送技術、あるいは磁気刺激等の医療機器に用いられる高強度・バースト型のIF磁界へのばく露による生物学的影響は十分には理解されていない。この研究の著者らは、ラット用の実験的プラットフォームを開発し、イン・ビトロ細胞外記録装置を備えた18 kHz、高強度(最大88 mT)、ガウス型のバーストIF磁界ばく露装置と組み合わせた。この論文では、ラットの脊髄へのIF磁界ばく露によって生じる、体性感覚皮質の領域および末梢神経線維での刺激応答における定量的な差異を報告している。また、麻酔下または覚醒状態の体性感覚皮質における刺激応答の変調も報告している。著者らは、この実験的プラットフォームを用いて、ラットの脊髄へのIF磁界ばく露によって生じた、体性感覚皮質での運動誘発電位または神経活動の検出に成功した。麻酔状態と比較して、覚醒状態では体性感覚皮質での神経活動が高められた。他方、これらの神経応答がIF磁界ばく露によるものであるとは確認できなかった、と著者らは報告している。
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