この研究は、妊娠ラットの無線周波(RF)電磁界ばく露が仔のプルキンエニューロンの膜電流特性に及ぼす悪影響を調べた。妊娠期間全体にわたって母ラットを900 MHzパルス化電磁界に6時間/日ばく露し、雄の仔ラットから採取したプルキンエ小脳ニューロンの電気生理学的特性への影響を、全細胞パッチクランプ記録で評価した。電圧クランプ実験では、保持電位を-60 mVとし、-60 mVから+50 mVまで10 mV刻みの脱分極電圧ステップを2秒間のインターバルで適用した。その結果、ばく露群では対照群と比較して、電流/電圧曲線における上方および右向きのシフトに関連した自発発火の減少が認められた。更に、ばく露群では電流のピーク振幅の有意な減少が認められた。逆転電位は対照群およびばく露群でそれぞれ+40 mVおよび+20 mVで、両群間で有意差が認められた。イオンのコンダクタンスの減少は、内向き電流の開始、ピーク振幅、および電圧シフトにおいて観測された減少に起因する可能性がある、と著者らは結論付けている。
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