この研究は、誘導加熱式(IH)調理器の普及率と出生結果との関連を、都道府県レベルの生態学的研究デザインを用いて調べた。既存の統計を用いて47都道府県についてのデータセットを構築した。相関分析では、自然胎児死亡率、妊娠22週目以降の胎児死亡率、周産期死亡率、および2500 g未満の新生児の比率を出生結果として用いた。その結果、IH調理器の普及率と、妊娠22週目以降の胎児死亡率との弱い正の関連が認められた(r = 0.27、p = 0.07)が、これは統計的に有意ではなかった。また、IH調理器の普及率と、自然胎児死亡率との弱い負の関連が認められた(r = -0.27、p = 0.07)が、統計的に有意ではなかった、と著者らは報告している。IH調理器の使用の安全性の更なる証明のためには、別のデザインの疫学研究での観察結果を検討することが望ましい、と著者らは述べている。
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