この論文は、環境汚染物質への非職業的ばく露と成人のうつ病、不安、自殺についての、2018年末までに発表された文献を要約している。論文データベースPubMed、Embase、Web of Science、PsychINFOを通じて入手した論文のうち112報が、更なるレビューのためのクライテリアを満たした。そのうち88報がうつ病、33報が不安、22報が自殺についてのものであった(31報は複数のアウトカムをカバー)。最も古い論文は1978年に発表されたもので、最も多く対象とされたばく露は大気汚染(n = 33)で、次いで間接喫煙(n = 20)、金属(n = 18)、騒音(n = 17)、農薬(n = 10)であった。その他のばく露には、放射線、磁界、残留性有機汚染物質(POPs)、揮発性有機化合物(VOC)、溶剤、反応性硫黄化合物があった。この論文は、多くの種類の環境ばく露がうつ病、不安、自殺のリスク要因となり得ることを、限定的だが明確に示唆している、と著者らは述べている。研究が欠落している領域として、生涯にわたる縦断的な研究、逆因果関係の可能性を低減するための、短期ばく露と同様に累積ばく露を測定できる研究、ならびに神経毒性ばく露に焦点を当てたメカニズム研究、を指摘している。
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