この研究は、12週齢のラットの小脳に対する900 MHzの電磁界へのばく露(1時間/日)の影響、ならびに、それによって生じ得る小脳組織の生物学的変化に対するルテリオン[フラボノイドの一種](20 μg/kg/日)の防護作用を調べた。雄のWistar albinoラット24匹を無作為に6匹ずつ4群(対照群、電磁界ばく露群、電磁界ばく露+ルテリオン投与群、ルテリオン投与群)に割付けた。全ての小脳サンプルについて血清学的および生化学的分析、ならびに組織病理学的検査を実施した。その結果、電磁界ばく露群では対照群と比較して、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)レベルが有意に上昇した(p < 0.05)。対照的に、電磁界ばく露+ルテリオン投与群では対照群と比較して、SOD活性が低下した(p < 0.05)。電磁界ばく露群では対照群と比較して、プルキンエ細胞および顆粒細胞の総数が有意に減少した(p < 0.05)。電磁界ばく露+ルテリオン投与群では電磁界ばく露群と比較して、プルキンエ細胞および顆粒細胞の総数が有意に多かった(p < 0.05)。組織病理学的評価では、小脳組織の構造に破壊的損傷が認められた、と著者らは報告している。
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