この研究は、3 Tの臨床用磁気共鳴画像撮影(MRI)スキャナ内での作業者の動きによって生じる時間変化する磁界へのばく露を分析した。MRIスキャナの近傍での静磁界の測定を実施して、その空間的勾配の詳細なマップを作成し、ばく露のリスクが高い領域を示した。更に、個人ばく露記録システムを用いて、MRI内での異なる日常的手順の際のばく露を分析・比較した。その結果、全ての作業活動について、ばく露は国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)のレベルに適合していることが示された。但し、作業者間でのばく露のばらつきが大きいことが確認され、個人ばく露測定の実施と磁界の空間的分布についての詳細な知識の重要性が示唆された、と著者らは報告している。
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