[特定の低周波電磁界はU937細胞の機能変化に関連する活発なKDM6Bの発現を誘導する] med./bio.

Specific low-frequency electromagnetic fields induce expression of active KDM6B associated with functional changes in U937 cells

著者: Pinton G, Ferraro A, Balma M, Moro L

掲載誌: Electromagn Biol Med 2020; 39 (2): 139-153

この研究は、ヒト単球／マクロファージの分化のイン・ビトロモデルであるU937細胞［ヒトリンパ腫由来細胞］に対する特定の低周波電磁界の影響を調べた。U937細胞を、29セグメントで合計77分間の時系列を有する電磁界刺激に1回／日、4日間ばく露した。その結果、ヒストンH3リジン27トリメチル化（H3K27me3）の全体的な減少を伴うヒストンデメチラーゼKDM6Bの発現の上昇が認められた。更に、U937細胞のマクロファージ様の表現型への分化が生じ、抗炎症性インターロイキン（IL）のIL-10およびIL-4の発現および分泌におけるKLDM6B依存的な増加が示された、と著者らは報告している。

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