[都市環境におけるスマートメーター及びスマートメーターバンクから放出される無線周波電磁界の空間的及び時間的評価] tech./dosim.

Spatial and temporal assessment of radiofrequency electromagnetic fields emitted by smart meters and smart meter banks in urban environments

掲載誌: Environ Res 2020; 183: 109196

この論文は、検査施設及び5か所の都市部の実地で実施した、単一の及び複数のスマートメーターの近傍での無線周波RF電磁界測定について記述している。測定は、評価地点でのRF環境の測定、複数のメーター配置での最悪ケースの電界レベルの評価(空間的評価)、システムのデューティ比(メーターが実際に送信している時間の割合)の計算(12時間の時間的評価)で構成された。その結果、施設及び実地での測定では、メーターから0.3 mの位置での最大電界レベルは、単一のメーターで10-13 V/m、複数のメーター(距離20-81 m)で18-38 V/mであった。6分間平均のデューティ比は0.01%(距離1 m)から最大13%(距離81 m、複数)であった。次いで、2つの一般的な統計モデル(1つは単一のメーターについて、もう1つは複数のメーターについて)を構築し、様々な配置のメーターに対する距離の関数として電界強度を予測した。全てのシナリオで、測定されたばく露レベル(最小距離0.3 m)は、国際非電離放射線防護委員会ICNIRP)、米国連邦通信委員会(FCC)及び電気電子学会(IEEE)が規定する最大許容ばく露限度よりも十分に低く、0.3 mの距離での最悪ケースの時間平均ばく露レベルは、FCC/IEEEの限度値の5.39%、ICNIRPの参考レベルの9.43%であった、と著者らは報告している。

ばく露