この研究は、NMRIマウスの前肢の発達に対する、2.4 GHzワイヤレス周波数への出生前ばく露の影響をイン・ビボで調べた。体重25-30 gの雌マウス合計21匹を無作為に7匹ずつ3群(対照群、擬似ばく露群、ばく露群)に割付けた。交尾後、ばく露群をデバイスから20-30 cmの距離で2.4 GHz無線周波(RF)電磁界に4時間/日、出産までばく露した。擬似ばく露群はデバイスから20-30 cmの距離にばく露なしで毎日置き、対照群はストレス及び電磁界ばく露なしで妊娠期間を過ごした。出産後、仔の前肢を切除し、オステオカルシン及びRUNX2遺伝子発現について立体解析学及びRT-PCRで調べた。その結果、初見での立体解析学的手法では、いずれの群にも前肢での巨視的な催奇形性作用は認められなかったが、ばく露群では他の群と比較して、骨及び軟骨の量の減少が認められた。また、ばく露群では他の群と比較して、オステオカルシン及びRUNX2遺伝子の発現が低かった。但し、対照群と擬似ばく露群では、骨及び軟骨の量、ならびに遺伝子発現に有意差は認められなかった、と著者らは報告している。
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