この研究は、子孫の卵巣予備能に対するスマートフォンの無線周波(RF)放射への出生前ばく露の影響、ならびにオメガ-3の防護作用を調べた。妊娠したWistarアルビノラット24匹を4群に割付け、出産まで1) RF非ばく露・オメガ-3非投与群(対照群)、2) RFばく露・オメガ-3非投与群、3) RFばく露・300 mgオメガ-3投与群、4) RFばく露・600 mgオメガ-3投与群とした。42日目に、全ての雌の仔の両側の卵巣を摘出し、卵胞数計数及び免疫組織化学染色(GDF9、FOXO1及びTUNEL)を実施した。その結果、第2群では原子卵胞及び二次卵胞の平均個数が有意に少なく(それぞれp = 0.006及びp = 0.003)、卵胞閉鎖スコアが高かった。第3群の変数は第1群と同等であった。第4群は閉鎖性卵胞の個数の中央値が第1群よりも有意に高かった(p = 0.023)。これらの結果から、仔の卵胞予備能はRFばく露と共に消失し、妊娠中のオメガ-3補充は早発性卵巣損傷の潜在的可能性を低減するかも知れない、と著者らは結論付けている。
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