屋内に変電設備のある建物は、超低周波(ELF)磁界の健康影響についての疫学研究の改善の基礎となり得る。先行研究では、変電設備のすぐ上の居住区画では磁界レベルが高いという事実に基づき、ELF磁界を適切に評価できることが示されている。この論文は、フィンランドにおける変電設備を備えた居住用建物の登録制度と、疫学研究におけるその有用性について論じている。電気事業者から入手した情報及び建物の設計図を用いて、変電設備の上に、またはこれに隣接して居住区画がある677の建物を同定した。これらの建物内の全ての居住区画を、変電設備との相対的位置関係に基づくばく露カテゴリーに分類した。これらの建物の居住履歴を人口登録センターから入手した。その結果、これらの建物に住んでいた287,668人のうち、9,126人が変電設備のすぐ上の区画に住んでいた。全ての情報は居住者との接触なしに入手したので、選択バイアスは回避された。この登録制度は、高品質の全国的登録制度からのデータとリンクすることができ、それによってELF磁界ばく露とがん、流産、アルツハイマー病等との関連の報告を確認または否定できる、と著者らは述べて
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。