[子どものELF磁界への居住環境での個人ばく露のクラスター分析:環境変数の影響] tech./dosim.

Cluster Analysis of Residential Personal Exposure to ELF Magnetic Field in Children: Effect of Environmental Variables

掲載誌: Int J Environ Res Public Health 2019; 16 (22): E4363

この研究は、フランスの子ども884人の屋内での露超低周波(ELF)磁界への24時間の個人ばくのクラスター分析を実施し、一般的なばく露パターンを同定した。子どもの住居の近くでの電力網、及び居住環境ばく露に影響する可能性のあるその他の変数(屋内のELF磁界発生源、住居の築年数及び種類、家族の規模、磁界ばく露パターン、等)を調べた。屋内での個人ばく露のパターンとして、高圧(63-150 kV)、超高圧(225 kV)、超々高圧(400 kV)の架空送電線の近くに住む子どもを最も高いばく露群、低圧(400 V)及び中圧(20 kV)の地中線ならびに変電所(20 kV/400 V)の近くに住む子どもを中ばく露群、電力網から遠くに住む子どもを最も低いばく露群と同定した。高調波成分はばく露パターンの識別には重要ではなかった。電気暖房を使う子ども、あるいは大規模建物にまたは大家族で住む子どもは一般的に、屋内での個人ばく露レベルが高かった。住居の築年数はばく露パターンの識別に重要ではなかった、と著者らは報告している。

ばく露