フランス国立食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は、「身体近傍に装着される携帯電話によって生じるかも知れない健康影響」についての意見書(専門家による評価報告書)を発表した。この意見書は次のように結論付けている。・ANSESのこれまでの報告で既に示されている生物学的影響及び健康影響(即ち熱作用に由来するもの)以外に、2 W/kgを超えるばく露に関連した影響(特に脳の活動への影響)については、証拠は限定的である。更に、入手可能なデータからは、その他の生物学的機能への影響があるかどうかを結論付けることはできない。・2 W/kgを超えるばく露についての科学文献におけるデータは動物実験から得られたものであり、そのばく露は頭部または全身平均SARによって特徴付けられている。加えて、フランス国家周波数庁(ANFR)によって測定されるような標準的なSARは、一般的には遭遇し得ないような最大のばく露条件で測定されている。・「物理的因子、新技術及び開発分野に関連したリスクの評価」についての専門家委員会の勧告は、2 W/kgを超えるばく露に関連する専門家評価の結果、ならびに、2 W/kg超及びそれ以下の両方のばく露を考慮したANSESのこれまでの報告に基づいている。
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