がんの実際の原因についての人々の認識に関する文献は増加しているが、がんの想像上の原因に関する人々の信念の広がりについてはほとんど知られていない。この研究は、こうした信念の広がり、ならびに、その社会人口統計学的特徴及び健康行動との関連を調べた。イングランドの代表的な集団サンプル(n = 1330)において、がんの実際の原因及び想像上の原因についての信念、ならびに健康行動(喫煙、飲酒、運動、果物・野菜摂取、体重過多)に関する妥当な指標を含む調査を実施した。その結果、がんの実際の原因についての認識(52%が正確に同定、95%信頼区間(CI)=51-54)は、がんの想像上の原因についての認識(36%が正確に同定、95% CI = 34-37)よりも高かった(P < 0.01)。一般的に認められたがんの想像上の原因は、ストレスへのばく露(43%、95% CI = 40-45)、食品添加物(42%、95% CI = 39-44)、非電離の電磁界(35%、95% CI = 33-38)であった。調整後の分析では、がんの実際の原因及び想像上の原因についてのより高い認識は、より若い年齢、より高い社会的階層、白人であること、post-16 qualificationsを有することと独立して関連していた。がんの実際の原因についての認識は、喫煙しないこと、十分な果物・野菜を食べることと関連していたが、がんの想像上の原因についての認識とは関連していなかった。がんの実際の原因及び想像上の原因についての一般公衆の認識は乏しく、確立されたリスク因子についての知識のみが、がんリスクの低減のための行動学的勧告の遵守と関連している、と著者らは結論付けている。
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