この研究は、ベルギーのフランデレン地域の5都市(ブリュッセル、アントウェルペン、ヘント、ブルッヘ、ハッセルト)の各5地点での微小環境中において、無線周波(RF)電磁界への個人ばく露を測定した。これらの測定は、較正済みのオンボディ個人用ばく露メータを用いて2人が実施した。5都市中の3都市(ブリュッセル、ヘント、ブルッヘ)では、個人ばく露の時間的側面も調べた。ラッシュアワー(7:00-9:15及び16:30-19:00)とそれ以外での測定を比較した。夜間にも測定を実施し、就労時間中の測定と比較した。測定方法の代表性と再現性も調べた。その結果、総ばく露の平均が最も高かったのは、この研究で最も人口が密集している都市であるブリュッセル(2.63 mW/m^2)であった。但し、ダウンリンクばく露の測定ではブリュッセルよりもアントウェルペンの方が高く、これはブリュッセルでは法制度がより厳格であることの影響かも知れない。測定値及び用いたプロトコルはどちらも再現可能で、対象の微小環境を代表するものであった。13個の較正済みオンボディ周波数帯のうちの10個について、測定装置は入射RF電磁界の強度を過小評価し、その中央値は最大68%に達した、と著者らは報告している。
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