[甘味料から携帯電話まで‐ジャーナリズム学部生のがん神話と信念] risk

メディアは健康に関する重要な情報源の一つであり、人々が医学的意思決定を下す手助けになり得る。但し、医学的ニュースは異なる要因、例えばジャーナリストの事前の信念によって生じるバイアスも伝え得る。この研究は、将来のジャーナリストの間でどのがん神話がよりポピュラーとなるか、彼らの信念が健康に関する情報源の選択に関連しているかどうかを調べた。どのようながん神話が存在し、それがどの程度広まっているかを判断するため、ジャーナリズム学部生（N = 249）を対象に調査を実施した。この調査は、健康に関する様々な情報源のリスト、及びがん関連の神話についての8項目の質問で構成された。その結果、回答者に最も広まっていた神話は、甘味料（40.2%）と携帯電話（48.2%）ががんを生じる、患者の良い／悪い態度ががんのアウトカムを決定し得る（52.2%）、というものであった。健康に関する情報源を自身の家族及び友人に依存する回答者は、がん神話を信じる傾向がより強かった。この研究は、がんに関する知識を改善するための特に関心の高いグループとして、将来のジャーナリストを対象とした。がんについての誤解を解くための今後のキャンペーンでは、健康に関する情報伝達者としての家族及び友人が果たす役割に注意を払うことが望ましい、と著者らは結論付けている。