商業的に重要なタラ科の魚であるコダラ(Melanogrammus aeglefinus)の北海における主な産卵エリアは欧州大陸北岸に位置し、その卵及び稚魚は北海を横断する海流に流されるが、多くの魚類の稚魚は地磁気を含む複数の外部の合図を用いて海中で方向付けを行う。この研究は、コダラの稚魚が受動的に流されているのか、あるいは方向付けに地磁気を用いているのかを調べるため、北海のノルウェー沿岸に展開した行動チャンバー内、及び磁気実験室内で、それぞれ59匹及び102匹の稚魚の行動を観察した。その結果、磁界の向きを変化させたところ、稚魚は北西に有意に方向を変えることが示された。コダラの稚魚の海での方向付けは磁気コンパス機序によってガイドされている、と著者らは結論付けている。
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