脳の特定領域でのばく露量‐反応関係に焦点を当てた研究では、特定の脳領域での正確なドシメトリが必須であるが、大半の先行研究では、ドシメトリは脳全体または全身でしか評価されていない。この研究は、10セグメントの脳領域で構成されるラットの数値ボクセルモデルを構築し、平面波電磁界の周波数、入射方向、電界の偏波方向が、ラットの脳領域平均の比吸収率(BRSAR)に及ぼす影響、ならびに、BRSARの推定値として全身平均SAR(WBDSAR)及び脳全体平均SAR(WBRSAR)を用いることの信頼性を調べた。その結果、BRSARは周波数、入射方向、電界の偏波方向に依存することが示された。BRSARとWBDSARとの間の最大偏差は13.1 dB、BRSARとWBRSARとの最大偏差は9.59 dBであった、と著者らは報告している。
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