この研究は、マウスの生得的な行動に対する、パルス化LTE 1846 MHz無線周波電磁界のダウンリンク信号への出生後初期のばく露の影響を調べた。動物を全身平均の比吸収率(SAR)が0.5 W/kgまたは1 W/kgで30分間/日、5日間/週、妊娠後期(妊娠13.5日目)から離乳(生後21日齢)までばく露した。ケージ内での12-28週齢までの運動、摂水、摂餌行動を行動追跡装置で測定した。その結果、ばく露は食欲行動及び活動に対し、SARに依存した有意な影響を生じた。擬似ばく露群と比較して、0.5 W/kgばく露群では摂水頻度が有意に減少し(P ≤ 0.000)、移動距離が有意に短縮した(P ≤ 0.001)。対照的に、1 W/kgばく露群では摂水頻度が有意に増加し(P ≤ 0.001)、移動時間が有意に延長した(P ≤ 0.005)。低レベル無線周波電磁界への出生後初期の反復ばく露は、成獣の行動に持続的で長期的な影響を生じるかも知れない、と著者らは結論付けている。
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