[スパース低ランクテンソル近似で推定した屋内環境でのフェムトセルへの子どものばく露] tech./dosim.

Children exposure to femtocell in indoor environments estimated by sparse low-rank tensor approximations

著者: Chiaramello E, Parazzini M, Fiocchi S, Bonato M, Ravazzani P, Wiart J
掲載誌: Ann Telecommun 2019; 74 (1-2): 113–121
RISフォーマットで参考文献をダウンロード

この研究は、2600 MHzで動作するフェムトセルへの8歳児のばく露を、子どもと波源の両方を屋内環境に無作為の位置に自由に配置して評価した。ばく露の代用モデルを開発するため、スパース低ランクテンソル近似法に基づく確率論的ドシメトリを用いて、可能性のあるフェムトセル及び子どもの全ての位置で、比吸収率（SAR）の高速推定を実施した。その結果、室内での可能性のある全ての位置で、ばく露の値は国際非電離放射線防護委員会（ICNIRP）の一般公衆に対するガイドラインよりも有意に低く、同ガイドラインの1%よりも高いSAR値に達する確率は0.006未満であった。フェムトセルと子どもとの間隔のばらつきはばく露に大きく影響し、分散値の四分位係数は常に48%よりも高かった、と著者らは報告している。

ばく露