[薄い吸収膜によるミリ波の反射と吸収] tech./dosim.

Reflection and absorption of millimeter waves by thin absorbing films

掲載誌: Bioelectromagnetics 2000; 21 (4): 264-271

この研究は、2つの医療用周波数42.25と53.57GHzを用いて、薄い吸収膜によるミリ波反射、伝導、吸収を測定した。薄膜は、蒸留水またはアルコールを十分に浸み込ませた薄いフィルタ片(様々な厚みd)で作成し、実験した。その結果、様々な膜厚における電力反射係数R(d)はdへの依存性が単調ではなかった;R(d)は、著しい最大値を経て安定したレベル[R(∞)]に達した;同様に吸収率A(d)は、2つの最大値とその間の1つの最小値を経て安定したレベル[A(∞)]に達した;。42.25GHzで、A(d)と深さdの半無限水媒質を比較すると、;d<0.3mmで、薄膜の吸収の方が大きくなり、d=0.1mmでは、薄膜と半無限媒質吸収の比率は3.2、d=0.05mmでは5.8になった;薄い平面層についてのFrensnel方程式に基づく計算で、反射、伝送、吸収のd依存性を記述することにより、さまざまな周波数について、吸収媒質の屈折率(n)、誘電定数(ε)、浸透深度(σ)を決定できるようにした;試料が水の場合、42.25GHzでε=12.4-19.3j、σ=0.49mm、53.57GHzでε=9.0-19.5j、σ=0.36mmであることがわかった、などを報告している。

ばく露