この研究は、60 GHz近辺のミリ波の潜在的影響を調べるため、HaCaTヒトケラチノサイトを入射電力密度が20 mW/cm^2の60.4 GHzに24時間ばく露した。ばく露後、細胞内および細胞外抽出物を回収し、統合的UPLC-Q-Exactiveメタボロミック及びリピドミックワークフローに供した。R-XCMSデータ処理及びその後の統計的処理の結果、どのイオン化モードでも、リピドミックシーケンス及び細胞内メタボロミック分析において限定的な数の特徴変化が強調された。逆に、111番目及び99番目のフレームの細胞外メタボロミックプロファイルに、それぞれ陽極性及び陰極性の重要な調節不全がミリ波ばく露時に認められた。この変化はトランスクリプトミクス研究で報告されている穏やかな変化に由来するものではなさそうであり、ミリ波は細胞膜の透過性を変化させるかも知れないという仮説につながる、と著者らは報告している。
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