[都市環境における携帯電話からの電磁界ばく露の研究：ベルギーのルーヴェンの事例研究] tech./dosim.

この研究は、ベルギーのルーヴェンの市中心部における携帯電話からの電磁界ばく露レベルの評価のための測定キャンペーンを実施した。主な目的は、市内の位置（基地局の極近傍、及び無作為抽出した場所）によるユーザー自身の所有する携帯電話へのばく露の依存性を調べることであった。測定は、ルーヴェンの屋内60か所及び屋外60か所における公共地及び私有地の両方で実施した。このキャンペーンはGSM 900移動体通信に焦点を絞った。その結果、ばく露は屋外環境よりも屋内環境で、また基地局の極近傍よりも無作為抽出した場所で相当高いことが示された。但し、最も重要な観察結果は、ルーヴェンにおける携帯電話ユーザーの屋外での平均的なばく露は、基地局による屋外での平均的なばく露よりも約8倍高いという点であった。屋外では、この係数は約30倍に上昇した、と著者らは報告している。