この研究は、マウスの好中球に対する携帯電話電波の影響を調べた。雄のBALB/Cマウス40匹を、対照群、ブランク対照群、TD-SCDMAばく露群、LTE-Advanceばく露群に無作為に割付け、6週間ばく露し、全自動血液分析装置で好中球の数を検出した。軟寒天拡散法で好中球の走化性を評価し、白色ブドウ球菌の食作用率を測定して食作用を判定した。フローサイトメトリでアポトーシスを分析した。その結果、2週間のばく露後の好中球の数に関しては、対照群とばく露群で有意差は認められなかったが、TD-SCDMA及びLTE-Advanceばく露群の好中球の数は、4または6週間のばく露後に増加した。電波ばく露による好中球の走化性への影響は認められなかった。TD-SCDMA及びLTE-Advance群では共に、6週間のばく露後に好中球の食作用は低下したが、アポトーシスは上昇した、と著者らは報告している。
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