[地磁気と局地気象における変動によって生じる環境ストレスの指標としての心臓血管系の応答] med./bio.

Cardiovascular response as a marker of environmental stress caused by variations in geomagnetic field and local weather

掲載誌: Biomed Signal Process Control 2019; 51: 401-410

この研究は、改変された外部磁界条件下で取得した、心電図(ECG)分析、毛細管血流量、血圧測定値を含む生理学的研究の結果を報告している。8人のボランティアを3種類の静磁界磁気嵐を再現したもの、バックグラウンドの地磁気に相当するもの(55 μT)、僅かに弱めたもの(49 μT))に22時間、順次ばく露した。静磁界及び低周波磁界へのヒトのばく露用に特別に設計したヘルムホルツ様の磁界ばく露装置を用いた。いずれの場合も、環境中の磁気変動はヘルムホルツ装置の動作で抑制した。RR間隔のばらつきを心血管系の応答の重要な指標と見なした。その結果、磁気嵐条件でのRR間隔の平均相関係数は、他の条件よりも有意に高く(p<0.001)、人工的な磁気嵐は検出可能な心血管系の応答を生じ得る、と著者らは結論付けている。

ばく露