この研究は、空港等に設置されているセキュリティ装置の非電離放射線(NIR)へのばく露の影響を、新鮮な及び凍結保存したウシ精子を用いて調べた。ハンドヘルド型の金属探知機を用いて、0秒、10秒、15分、30分、60分ばく露した後、精子の運動性及びDNA断片化を分析した。凍結精子については、凍結前または凍結後のインターバルを0秒、10秒、1分、5分としてNIRばく露した。その結果、新鮮な精子及び凍結後にばく露した精子には、全運動性及び前進運動性が有意に低かった。凍結前にばく露した精子には運動性のパラメータへの影響は認められなかった。ばく露は精子の移動速度を刺激する潜在性が認められた。但し、その影響は解凍後のインキュベーションを通じて変化した。DNA断片化アッセイでは、精子のDNAは無傷のままであった、と著者らは報告している。
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