この研究は、一般的な無線周波(RF)電磁界発生源への妊娠前及び妊娠中の女性のばく露が、子どもの発話問題と関連しているかどうかを調べるため、発話問題のある3-7歳児110人及び健康な子ども(対照群)75人の母親への聞き取り調査を実施した。母親には、携帯電話、基地局、Wi-Fi、コードレス電話、ノートPC、電力線等の異なる電磁界発生源にばく露していたかどうかを尋ねた。χ二乗検定を用いて、ばく露群と対照群との差を分析した。その結果、コードレス電話の使用と子どもの発話問題との統計的に有意な関連が、妊娠前及び妊娠中の両方について認められた(それぞれP=0.005及びP=0.014)。但し、両群での携帯電話の使用率の高さのため、この研究では携帯電話の使用と子どもの発話問題との関連を示すことはできなかった。更に、電力線の近傍での居住と発話問題との有意な関連も、妊娠前及び妊娠中の両方について認められた(それぞれP=0.003及びP=0.002)。但し、その他の発生源へのばく露は発話問題と関連していなかった。更に、電離放射線被ばく(例:妊娠前及び妊娠中のエックス線撮影)も、発話問題の発生と関連していなかった、と著者らは報告している。
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