この研究は、第三世代（3G）、LTE（4G）及び最新世代（5G）周波数のヴァーチャルリアリティ（仮想現実、VR）ゴーグルの電磁界にばく露された、現実的な3D人体眼部モデルにおける電界及び比吸収率（SAR）分布の数値分析を、電磁界伝播方程式を用いて実施した。新たな3D人体頭部及び眼部モデルを作成し、VRゴーグルからの電磁界にばく露された眼の異なる生物学的組織について得られた、900 MHz、2.6 GHz、28 GHzの周波数での最大吸収エネルギーについて検討した。その結果、眼の組織における電界強度の最大値は、28 GHzで94.43 V/m、900 MHzで137.3 V/m（参考レベルを超過）、2.6 GHzで8.62 V/m（参考レベル未満）であった。SARのピーク値は安全値を超えなかった、と著者らは報告している。
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