この研究は、間葉系幹細胞(MSC)の骨形成に強い静磁界が影響するかどうかを判断するため、MSCに対する7 T静磁界の影響を評価した。7週齢の雄のFischer 344ラットの大腿骨から得た骨髄細胞からMSCを作成した。MSCをβ-リン酸三カルシウム(β-TCP)と組合せ、0日目に2種類のTCP/MCS構成物(TCP/P1及びP2)を得た。静磁界ばく露を3時間/日、6日間実施し、異なるばく露装置(冷凍または4-ウェルのチャンバー)を用いて各実験を2回行った。遺伝子発現、タンパク質発現、及び組織学的分析の結果、TCP/P-1及びTCP/P-2 MSC構成物のどちらにも、再現可能な影響は認められなかった。但し、TCP/P-1 MSC構成物のオステオカルシンのレベルは2つの実験で7 Tばく露後にいったん有意に上昇した。これらの知見は、強い静磁界がMSC及び骨芽細胞に及ぼす影響の理解に寄与するものである、と著者らは述べている。
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