この研究は、コネティカット州で2010-2011年に実施した、組織学的に確認された甲状腺がんの症例462人と、人口集団ベースの対照498人を含む症例対照研究で、携帯電話使用と甲状腺がんとの関連を調べた。多変量無条件ロジスティック回帰を用いて、携帯電話使用と甲状腺がんとの関連についてのオッズ比(OR)及び95%信頼区間(CI)を推定した。その結果、携帯電話使用と甲状腺がんとの関連(OR = 1.05、95% CI = 0.74-1.48)は認められなかった。長期的及び頻繁なユーザーについて、甲状腺微小がん(腫瘍サイズ≤ 10 mm)のリスクの暗示的な上昇が認められた。非ユーザーと比較して、携帯電話の使用期間が15年を超えるユーザー(OR = 1.29、95% CI = 0.83-2.00)、1日あたりの使用時間が2時間を越えるユーザー(OR = 1.40、95% CI = 0.83-2.35)、累積使用時間が最も長いユーザー(OR = 1.58、95% CI = 0.98-2.54)、累積通話件数が最も多いユーザー(OR = 1.20、95% CI = 0.78-1.84)で、甲状腺微小がんの統計的に有意ではないリスク上昇が認められた、と著者らは報告している。
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