この研究は、ニューロンの興奮性の異常な増加に関連した、てんかん様の皮質活動に対する静磁界の影響を調べた。第一の実験では、ピロカルピンを用いたてんかんのモデルラットで、0.5 Tの磁性ネオジムニッケルメッキシリンダーを頭蓋骨の上に置いた。第二の実験では、磁石のある条件下でサル(Macaca mulatta)の視覚野のてんかん様活動を記録した。ピロカルピン投与の15-30分後、ピロカルピンによって生じる発作様事象に対応する脳電図が、対照群(疑似刺激群)に明確に認められた。同様の影響が磁石ばく露群にも1-2時間後に見られた。サルでは、皮質に対する静磁界は以上活動を明確に低減させた。視覚誘導の強度閾値は上昇し、重大性及び持続時間は低下した。これらの結果は、磁石は皮質活動を変調させ、てんかん治療において既存の薬物治療を補完する静磁界の利用に扉を開くものである、と著者らは結論付けている。
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